我々の未来を担う生産者

雨上がりの金曜日。
日光市の自然栽培農家、吉原治さんのところへ。
圃場見学とナス苗の定植のお手伝いをさせて頂きました。

吉原さんは、自然栽培3年目。5年前に慣行栽培で新規就農して2年続けた後、奇跡のりんごの木村秋則さんに感銘を受け、慣行栽培から自然栽培の世界へ。種にもこだわり、固定種や自家採種の野菜を育て始めました。無肥料栽培に加え、作る野菜を全て固定種や自家採種で生計を立てていく大変さは、予想を超えるものがあります。


固定種ならではの収穫量も考慮して、作付け面積も昨年から1ha増やし2.3haに拡大、何と!100メートルほどの畝が何列もある畑にはびっくり。中途半端が嫌いな吉原さん、背水の陣で取り組むその熱い姿勢に、大いに心を動かされました。栃木を代表する自然栽培農家に成長する可能性をひしひしと感じます。

今年は、旧足尾町(現日光市)の山間部でひっそりと作り続けられ、絶滅寸前だった希少な在来種、舟石芋の栽培にも挑戦してもらっています。吉原さんの畑では舟石芋が無事に発芽しはじめていました。地元の在来種を地元の生産者が繋いでいく、とても理想的な形だと思います。
8月4日(土)~5日(日)には、シェアする農業に取り組んでいる足尾にて、舟石芋の収穫&唐風呂大根の播種&バーベキューキャンプ(収穫祭)の開催を予定してます。
その時には、吉原さんにもご参加頂く予定です。もちろん、今回定植した吉原さんの自家採種のナスなどの夏野菜もずらりと登場する予定です。みんなで収穫の喜びを通して楽しく交流出来たらと思います。

久しぶりに心揺さぶられる生産者との出会いに、とても充実した1日となりました。これからも、我々の未来を担う生産者の1人として、心から応援させて頂きます。

お忙しい中、時間を割いてくれた吉原さん、本当にありがとうございました。

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