『自産自消』から『地産地消』へ
みんなで栽培した小深在来大豆のお味噌が学校給食に!
本日、茂木小学校をはじめ、茂木町内の福祉施設や幼稚園、各生産者、各グループが無農薬で栽培した小深在来大豆を集めて委託加工したお味噌が学校給食に使われました。今日の給食は、茂木町産に特化した「ゆずもランチ」。茂木町内で収穫した大豆のお味噌が給食センターで使われるのは初めてとのことです。

国は現在、みどりの食料システム戦略の一環として、オーガニック給食(オーガニックビレッジ)に取り組む自治体に対して国が補助金を出すなど、オーガニック推進の流れが加速していますが、有機大豆の国産自給率は1%にもみたない状況です。
生産者(分母)を増やさない限り、オーガニック給食が実現しても、子どもたちはお味噌汁が飲めません。
ならば、みんなで作った大豆を集めてお味噌を作り、きちんと委託加工して出来上がったお味噌を給食センターで使ってもらおうとの思いから、今回の取り組みが始まりました。
製造単価が高いため、与えらえた予算内で日常的に利用するには、まだまだハードルが高い状況ですが、ひとまず、茂木町の歴史が100年以上刻み込まれてきた小深在来大豆が、こうして町内で様々な人々に繋がれ、新たな形の地産地消、自産自消の流れが出来つつあることに嬉しさを感じます。茂木小の児童達をはじめ、今回のお味噌作りに協力してくれた仲間たちに感謝です♪

来年は、茂木小、中川小、逆川小、須藤小と町内4校で育てた小深在来大豆が入ったお味噌も完成する予定です。我が地元の須藤小では、保護者の数家族も大豆栽培に取り組んで頂き、たくさんの大豆を提供してくれました。さらにパワーアップしたお味噌が出来上がってくると思います。

自分達が育てた大豆のお味噌が給食に出されることで、より「食」への関心が強くなると同時に、子ども達の腸内細菌の多様性が広がり、それが生物多様性に満ち溢れた里山の未来に繋がっていくと信じてやみません。これからも、みんなで楽しく取り組んで行けたら嬉しいです。
ほぼ中山間地である茂木町。高齢化と後継者不足により、これからの増加の一途が予想される耕作放棄地や休耕地を有効活用して大豆を栽培し、地産地消(自産自消)の流れが加速出来るような、週末農業のあり方、アグリツーリズムを、これからも磨きをかけて展開していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします!
【今回のお味噌作りに協力してくれた生産者の皆さん】
◎町井治子さん(小深在来大豆を100年以上繋いできた町井家)
◎SUSTENA*WORKS 成沢亨さん(ガーデナー&ファーマー&DIYer)
◎MOTEGI JUNKs. 久保木圭太さん(古道具、古本、レコードetc)
◎茂木小学校(4年生、在来大豆の種のリレー)
◎サレジアン国際学園(東京都北区、アグリツーリズム)
◎相馬紳二郎さん(革工・金工・布・古材・廃材作家)
◎NPO法人みんなのカタチ(空と森のようちえんあいうえお)
◎雑穀農家のパンと宿 月noco 君島佳宏さん&紀子さん(農家民宿、天然酵母パン)
◎空土ファーム 松原努さん(有機農家)
◎茂木保育園 (松原努さんご指導)
◎ともだち作業所(就労継続支援B型サービス事業所)
◎檜山徳智さん(ともだち作業所施設職員)
◎渡辺優史さん(アナザーガーデン株式会社)
◎宇都宮大学 棚プロ(宇都宮市)
◎ベウラの郷 椿巌三さん(陶芸家)
◎きびと月の畑 太田孟さん(Webディレクター)
◎村田努さん(有機農家)※お米提供
◎NPO法人トチギ環境未来基地(益子町)※お米提供
◎栃木県若年者支援機構(宇都宮市)※お米提供
◎矢野茂さん(早坂の家) ※お米提供
◎ナチュラルフード森の扉 野原典彦(青果販売・植農活動)※大豆・お米提供