旧羽石家住宅見学会
2022年11月22日(火)
築333年を迎えた、旧羽石家住宅の見学会を開催させて頂きました。
※旧羽石家住宅ほ栃木県芳賀郡茂木町に建てられています。
平日にも関わらず、各方面からの参加者に恵まれ、町の職員から旧羽石家住宅のお話しを伺いながら見学を楽しみました。旧羽石家住宅は、国指定の重要有形文化財に指定されており、現在は茂木町が所有者となっていますが、現在、牧野地区の山林の中でひっそりと佇んでいるだけで、年数の経過とともに荒廃ぶりが目立ち、特に茅葺屋根の劣化が激しい状態です。
この貴重な文化遺産が今年で築333年目であることに気付き、茂木町の先人が残してきた文化や歴史を通して、里山の自然に寄り添った暮らしを体験できるようなプラットホームとして利用価値などがあるのではないかと考え、今回の見学会を開催に至りました。
見学後は、茂木町在住の陶芸家、椿氏のご案内で、かつて江戸時代に大瀬地区で火打石を掘り出していた場所のある民家に寄り道ながら、彼の作業場へ移動し、意見交換会をさせて頂きました。
旧羽石家住宅の今後の有効活用について、以下、様々なアイデアや意見を頂きました。
茅場の再生や茅葺き作業のWS、古民家カフェやミュージアム的な場所として、囲炉裏を囲んで鮎の塩焼きや焼き団子など火を囲んだ様々な体験、手仕事ワークショップや展示・販売の場、オールセルフ宿泊体験や観光案内、昔の日常的な暮らしを知る場所として、週末農業のインフォメーションセンター及び、栽培する作物の種を提供出来る八溝シードバンク的な場所、ポテンシャルが高い、アイデアは町民、予算は町がサポート、民間が町のモチベーションを上げる役割、収益なしでは活動に踏み切れない、他の地域の古民家のように、月一くらいのペースで、家屋を燻すための煮炊きの会が有れば参加したい、等々。
今回は企画までは至りませんでしたが、参加者の皆さんから頂いたご意見やアイデアを集約させて、町へ提案書を提出してみたいと思います。
ご参加頂いた皆様、この度は貴重な楽しい時間をご一緒させて頂きありがとうございました。今回、頂いた有機的な繋がりが、またどこかで広がりを見せてくれれば嬉しく思います。