天然菌を求めて宮古島へ

天然菌を求めて宮古島へ

自然栽培のお米や大豆栽培仲間でもあり、発酵食品にも長けている@earthojisankitchen主催の梶本夫妻アテンドのもと、天然菌でお味噌を製造しているマルキヨ味噌さんへ行ってきました。

宮古島に天然菌でお味噌を作っているお味噌屋さんがあるとの話を梶本夫妻から聞いたのは数年前、味噌蔵に住み着く天然麹菌でお味噌を作られているのは、福井県のマルカワみそさんが有名ですが、それ以外に存在する話は聞いたこともなく、しかも木造ではなく鉄筋コンクリートの建物内に天然菌が生息しているとのこと。屋内に多少の菌は浮遊していたとしても、果たして味噌蔵として機能するほどの麹菌が存在しているのか、いつか伺ってみたいと淡い気持ちを抱いていたところ、今回、それを察した梶本夫妻のご縁で実現することが出来ました。

ちなみに、宮古島(沖縄県)は鉄筋コンクリートの建物がほとんどで、台風などの暴風雨にも強く、断熱性も高いので、夏の暑い外気温の影響を受けにくいという特徴があるようです。

半信半疑から確信へ

宮古島に到着して昼食をとった後、早速、マルキヨ味噌さんへ。

仕込みの最中でしたが、代表の「のぶちゃん」こと下地康信さんとパートナーの育子さんが暖かくお出迎え頂き、快く作業場へ案内してくれました。

マルキヨさんの味噌作りは、かまどで薪を使うほどの徹底ぶり。かまどの遠赤外線で食材への火の回り方が違うのは自分達も実証済みなので、大きなかまどを見た途端にテンションアップ♪麹室に入ると芳醇な香りとともに見事な麦麹が目に飛び込んできました!
マルキヨさんの麹は緑色が濃いのが特徴とのことで、天井のコンクリートにも麹菌らしきものがびっしり、目には見えないけれど、屋内にも無数の麹菌が浮遊していることが感覚的に分かります。ここは凄い! たった数分間で心を鷲掴みにされた自分は、すっかりマルキヨさんのファンになってしまいました。

熟成蔵には、大きな杉樽ともに仕込んだお味噌が熟成中でした。

日本の南端での味噌作り

「のぶちゃん」曰く、本場の味噌蔵(工場)なども見学に行ってみたが、機械化で大量生産されていく現場を見て、自分自身の中でしっくりいかなかった。彼のおばあが営んでいた手作りによる味噌作りに原点があると考え、天然菌にこだわり今日に至っているとのこと。日本の南端のこの場所で、誰もしていないことを数十年をかけてやり続けてきた職人気質に本当に頭が下がります。

夕方からの食事会は大いに盛り上がったのは言うまでもなく、自分の住む茂木町の小学校の大豆の種まき授業に、Earthおじさん号で駆けつけてくれた梶本夫妻が、マルキヨさんのお味噌で作った具なしのお味噌汁を児童達に提供したところ、あまりの美味しさにおかわりの行列が出来ている様子を収めた動画を見て頂きました。

長年の間、天然菌と一緒に醸してきた自慢のお味噌が、はるか遠い栃木の子ども達に認められたことに対して、自分のやってきたことは正しかったと大感激!そして、現代の子どもたちにも残されている正直な味覚に対しての喜びと、大いなる未来への期待を共有させて頂きました。その瞬間、自分は今回、上記のことを伝えに来る役目だったと確信しました。

今シーズン、大豆仲間が収穫した大豆を合わせて、ミヤコ味噌さんに委託製造してもらう予定です。Earthojisankitchenはじめ、個人からグループ、団体まで、多様性に満ち溢れたお味噌が出来上がるに違いないと思います。

いつかは自分達の栽培している自然栽培の古代小麦も加えて、麦麹味噌も製造してもらえたらと妄想が広がりますが、まだまだ精進しなければと思います。

翌日は久しぶりのオフモード。

宮古ブルーの海でアオウミガメさんに挨拶してきました。笑

今回の出張旅はとても素敵なご縁を頂きました。「亀は万年」とも言われるように、この素晴らしき発酵文化がいつまでも続いていくことを切に思います。

ご紹介頂いた梶本夫妻には本当に感謝です。

ありがとう!そしてこれからも楽しんで行きましょう!

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